ご注意
本作品は、以下のことが大丈夫な方だけお読みください。
・御堂さんが猫。
・猫耳はえたとかじゃなく完全に猫
・当然人語は話せない
・なので台詞が全く無い
・ちなみに本多の扱いはいつも通り
読んでから苦情は言わないでくださいね!

あ、あと管理人猫を飼ったことが無いので変なところがあったらごめんなさいです。






そして今回は更に以下を読んで「良しキタ」と思った方だけ読んでください。

・おいでよ変態の森状態です
・ミド猫さんはまたたびにメロメロです
・本多が変態さんです
・ええ、本多の癖に
・どうって、ミド猫にナニを舐めさせたりします
・ただしお口直し?に人間同士のエロもご用意しました






ではおkな方だけどうぞ








































「なぁ、御堂さん・・・・いい加減機嫌直してくれよ・・・・」

朝の一件で激怒した御堂は夜半近い現在に至っても本多をまるで無視していた。
必死でインターネットを検索し、猫に害の無い材料を確認して作った朝食も昼食も夕食も手付かずのままだ。
腹は減っているはずなのだが、御堂は猫になってはいても空腹より矜持を取るようで、見向きもしない。
それで、先ほどからリビングには本多の情けない声ばかり響いていた。
撫でようとして猫パンチを喰らい、抱き上げようとしてシコタマひっかかれ、顔から手から、傷だらけだ。
御堂はチラリと本多を睨んで牽制してから時計をみた。

9時半すぎ。
一日で戻るというのが本当なら、あと数時間でこの異常な状態から脱せるはず。

何も出来ない一日は大層退屈で、非効率と怠惰を嫌う御堂はそれだけで気分が傾きがちなのに、そこへきてあの男の所業だ。


(私に猫のエサを出すとはいい度胸だ)


人間に戻ったら覚えて置けよ、と御堂は大変可愛らしい姿で殺気を滾らせた。






と、その時。






「!!」





何か匂いがした、と思った瞬間、ピクンと身体が勝手に反応した。







(なんだ?!)







思う間にも香りが強くなり、なにか身体が奥からザワザワしてくる。

ふりかえると本多がなにやら粉末を床に零している。
御堂は混乱しつつ、意思を超越した何かに引きずられて、吸い寄せられるようにそちらへ近寄った。

(う、何か・・・変、だ・・・っ)


床に少し広げられた謎の粉末。
本能を刺激する香り。


強烈に意識を支配しようとするそれに抗いつつ本多の手元の箱を見ると。




またたび、の文字。













(この野郎!!!!!!)














御堂の意思は本多への攻撃一色に染まる。
染まる、が、猫の性は・・・床の粉末に吸い寄せられる。


(だ、ダメだっ、誰がっまたたびなぞに・・・っ、私は人間だ!!私はっ、私は・・・っっ)



「おお・・・」



上から聞こえた感嘆の声に意識を刺激されるまで御堂は自分が何をしているか気付かなかったが、
本多の目の前で御堂はしなやかな身体一身にまたたびへ擦り付けていた。
小さな身体がくねくねと動き、上に寝そべるようにしながら時折くるんと身体を転がす。
「すげー」
初めて見た“ねこにまたたび”現象に、本多は素直な歓声をあげた。

フローリングに寝そべって観察していると、だんだん黒猫の顔が艶めいて?きた。
またたびの成分で猫は恍惚とした状態になると聞いたことがあるが、まさにそんな感じだ。


人間の姿であれば、紫苑の瞳がとろんと溶け、白い頬に朱が昇って吐息に熱が宿り・・・といった状態だろう。



(う、よせ、人間の姿に変換するな、俺!)



御堂とはいえ危うく猫に欲情しそうになって本多はあわてて、18禁妄想を断ち切った。
その間も御堂はまたたびの粉末の上で悶えている。
ためしに本多は粉末を指につけて御堂の前に差し出してみた。
鼻先を掠めるように指を動かすと、まるで糸に引かれたかのように身体がそれを追う。
またたびに本能を抑えられて理性の抵抗は既に無いらしい御堂は、動きを追って本多の膝に半身を凭れさせた。
膝にしなだれかかるなど、こんな機会でもなければ一生やってもらえなかったに違いない。
前足だけを膝の上に上げて、本多の指を捕まえようと小さな手で空を切る様子は可愛らしい。
それに、やっているのが御堂だと思うと、その愛らしい様子もどこか艶かしく映る。

と、御堂が差し出された指へ小さな赤い舌を伸ばした。


「!」


小さく開けられた口からおもむろに差し出された舌が指に付いたまたたびを舐め取る。
ザラリと人間のそれよりも荒い感触を伴って小さな舌が幾度も往復する。

もう一度粉をつけて差し出すと、うっとりとした面持ち(猫だが)で一心に舌を這わせ続ける。

つぶらな瞳はとろりと妖しく溶けて、恍惚としながら本多の指を見つめて。
小さな手が逃がすまいというように必死で本多の手を押さえてくる。

(うわっ・・・御堂、あんた、猫なのになんでそんなエロいんだよ・・・!)
熱のこもった瞳で指を舐める様子は・・・本多の性器を舐める御堂を思い描かせる。
ズクン、と本多の中心で熱が疼いた。


(やべ・・・っ)


猫に対して明らかに欲情し始めた身体にストップをかけようとするが、男の性は燃えるに易く冷ますに難い。





(よせ、俺!鎮まれ、頼むから!なんか超えちゃいけない一線を超えちまうぞこのままだと・・・!!)





音を立てて開こうとする変態の国への扉を本多が必死で閉じようと押さえつけているのを余所に、
またたびで酩酊状態の御堂は魅惑の粉を求めて指の股から爪の先まで丹念に舌を這わせ続ける。
たっぷりと唾液が付いたそれは舐めるたびにぴちゃぴちゃと水音さえ立てるのだが、本多には卑猥な音にしか聞こえないから救いようが無い。

しまいには「んっ・・ふ・・・っ、く、んぅ・・・」と、本多の性器を咥えるとき御堂が漏らす声まで脳内に(のみ)溢れてくる。

それでも本多はプルプルと身を震わせながら耐えていたのだが、紅潮した顔と、
なにより服に覆われていても分かるようになってきた股間の膨らみが、耐えるにしても既に手遅れであることを証明していた。


と、その時、本多の指を追うのに夢中な黒猫の前足が膝から滑った。



・・・テントを張りだしたそこを撫でる様に掠めて。





「っ、うっ・・・!」





本多は思わず色の乗ったうめき声を上げた。
勃ちつつあったそこに絶妙な刺激を与えられては堪らない。
苦しげな声とともに若干前かがみになる本多を見ても、またたびにやられている御堂はおかまいなしで尚も指を舐めつづける。

ザラザラとした感触が、だんだん本多を酔わせてきた。


(これで、指じゃなくて・・・・って、待て、頑張れ俺!!)


魅惑的に上下する赤い舌を卑猥な熱を込めた目で見つめつつアブナイ想像をしそうになってあわてて首を振る。
心の中でよくわからない声援を自分に送るのだが・・・性器へ集まる熱に比例して思考もまた情欲に支配されていく。
ベルトのバックルに掛けそうになった手を必死で止める。

この時点でもう立派に変態である。

だいたい、猫になっているとはいえ御堂の自我はそのまま残っているのだから、
ここで本多が欲望に任せて性器を露出したら想像するだにムゴイ仕打ちが本多ジュニアを待っていることは想像に難くない。


ただ、御堂は現在またたびの魔法で自我も混濁している。




それを持続させれば或いは・・・。




「・・・・」




ごく、と本多はつばを飲み込んだ。




先ほどより大目にまたたびを指へ付け、御堂に舐めさせる。
そして最早蚊の鳴くような音量になった理性の叫びに耳を塞ぎ、はっきりと勃ち上がったイチモツを取り出した。




コンニチハ、変態の国。




正常だった昨日までの人生に別れを告げながら、本多はまたたびの粉を屹立に振りかけた。

そしてゆっくりと、指をそちらに動かして御堂を誘導する。
恐らくまたたびに毒されていなかったら「死んで来い」くらいは言っただろう、
というか、爪か牙で全うな制裁をしただろう御堂は、朦朧とさせられた状態のまま本多の意図通りにそれを舐め始める。
「っ、う・・く・・・やばっ・・・」
ネットリと滑らかな人間の舌とは違う、ザリザリと刺激の強い舌に本多は呻いた。
裏筋や張り出しの細かな部分にも届く舌が常とは違う快感を引き出す。
やわらかな肉球が時折双球を撫ぜ、本多のそれは早々に透明な液体を零し始めた。

トロリと竿を伝うそれが黒々とした御堂の口元の毛を濡らす。
毛艶の美しいそれを濡らす淫靡な体液は、眩暈を覚えるほど背徳的な光景だ。


その猫が御堂であるから、尚更。


「はっ・・っ、はぁ・・・ふ、っ・・・」

恍惚とした表情で性器を舐める猫の様子が、情欲に目元を染めながらそれをしゃぶる御堂と脳内で摩り替わる。



いつもは冷たささえ覚えるあの形のよい唇がグロテスクな男根をくわえ込んでジュブジュブと淫らな音を立てながら上下する。

禁欲的な風情さえある涼しげな目元には涙が浮かんで、その直ぐ下の肌は扇情的に紅く。

白く滑らかな頬は紅潮し、本多から溢れた体液を光らせて。

神経質に書類をめくり几帳面な文字を綴る端正なつくりの白い指が、体液に濡れながら竿を愛撫し双球をやんわりと揉む。




淫靡な妄想に熱が急速に増した瞬間、黒猫の瞳が本多を見上げた。




「くっ、ぁ・・いくっ・・・!」

恋人に対する肉欲と、常ならざる現状の呼ぶ興奮と、元が人とは言え動物相手に性欲を滾らせている背徳が、自覚するまもなく欲望を爆ぜさせた。
絶頂の快感に目を瞑る。



「んぅっ、ぁ、っ・・・」



くぐもった声が漏れた。






・・・・・股の間から。







(え・・・・?)










明らかに人の声。
そして本多で無いとすればそれは・・・。











「っ、けほっ・・・」

恐る恐る視線を戻した先に、白い頬へトロリとした白濁を滴らせた御堂がいた。
全裸に、かろうじてシャツを腕だけ通した状態で、本多の股の間に蹲りつつこちらを睨んでいる。



時計は深夜零時をさしていた。





が、それどころではない。





「っ、あ、これは・・・その・・・・」



燃え盛る炎すら凍りつきそうな目が下から睨んでくる。







(コロサレル!!!)







後の祭り。

後悔先に立たず。

覆水盆に還らず。

十日の菊、六日の菖蒲。

破鏡再び照らさず。

落花枝に還らず。


云々。




先達は偉大な言葉を残した。


だがそれも教訓として活用すればこそ。





いまさら思い出してももう遅い。





目にも留まらぬ速さで延びてきた手が文字通り、本多の胸倉を締め上げた。
「ゥぐっ」
目の前には、鬼も裸足で逃げ出す形相の御堂。

「釈明があれば聞こうか」

美人が本気で怒ると心底怖い。
たとえ精液が艶かしく頬を彩っていても。
「あ、り・・・ま・・・・・せん・・・・」
虫の息で本多は答えた。
「数々の暴言、愚弄、変態行為・・・何をされても文句は言えないだろうな。」
ギリギリと締め上げてくる御堂の握力に容赦は一切無い。

天国から一転地獄・・・いや、別の天国に召されそうだ。

本多は必死で頷いた。
逆らったら何をされるか分からないというのもあるが、熱からさめてみれば御堂が言ったとおり立派な変態行為だ、最後のは。
「いい心構えだ。」
艶のある美声が殺気を乗せて響く。

御堂の拳は結構痛そうだよな・・・と目を瞑った。


「だが」




(だが?)




聞こえた逆接の接続詞に首をかしげたとき。
唇に、なにか柔らかいものが触れた。


「っ・・・?」
驚いて目を開くと、焦点が合わないほど近くに、閉じられた御堂の瞳。
無意識に開いた歯列から口内へ御堂の舌が滑り込んだ。
呆然とされるがままの本多の舌を御堂のそれが絡みつく。
「んっ、ふ・・んぅ・・・」
くちゅ、と聞こえた水音に我に返った瞬間、さっと唇が離れる。
瞬かせた視線の先に、扇情的な顔で本多を見据える御堂が居た。


「だが、先にこちらの責任を取りたまえ。」


「こちらって、っ・・・!」
反応を待たず、またキス。
与えられなかった答えを得ようと、御堂の舌を吸い上げながら彼の足の付け根を探る。


思ったとおり硬い感触が帰ってきた。



「またたび効果っすね、っ、い@$×*#!!!」



ニカっと笑った身の程知らずの不用意な揶揄を御堂の手のひらが言語外の絶叫に変える。
もちろん、ターゲットは先ほど狼藉を働いた本多のイチモツだ。
「調子に乗るな、変態」
ギリギリと握り締めながら、また舌が差し入れられる。
「んぐーーっ、んーんー!」
あんまりな仕打ちに本多はくぐもった悲鳴を口内に響かせた。


だが本多にジュニア縊死の危機さえ覚悟させたその掌も、深い口付けに酔う内、いつのまにか快楽を呼び起こすようにそれを愛撫するようになっていた。
そのころには本多も、熱く吸い付く滑らかな御堂の肌を愛撫し、御堂もまた唾液を滴らせながら艶めいた声を上げてそれを享受して。






御堂の秘孔が無骨な指を三本飲み込むころには、本多も御堂も理性の存在を必要としていなかった。

必要なのは互いを求める、獣の欲だけ。


「っ・・、挿れますよ・・・」
荒い息の下、本多が御堂の首筋を舐めながら唸るようにそういい、追いすがる肉壁から指を引き抜く。
締めるものを失った淫乱な穴が物欲しげにヒクつくのが御堂にも分かった。
汗ばんだ額に乱れた髪を貼り付けながら御堂が頷く。
本多は向き合って座っている状態の御堂の身体を逞しい腕で抱え上げ、うつ伏せにすると腰だけを引き上げた。

交尾する獣のように交歓したかった。
御堂も同じなのか、欲に染め上げられて限界なのか、普段は嫌がるその体勢に異議は唱えない。

それどころか、自ら白い内股を開いて淫らな紅色に染まった秘部を晒す。

「はやく、こい・・・っ、ひああああっ!」
扇情的な誘い文句を遮るように、太く熱い男根が一息に突き入れられた。
欲に溶けた媚肉を突き上げる杭の快感で、しなやかな背が美しく弧を描く。
細い腰を掴んで、本多は毛際まで自身を押し込んだ。
「っ、はぁ、あっ」

フローリングへ立たない爪を立てる御堂から艶やかな声が零れる。
またたびの効果が残っているのか、続けて恍惚と呟いた。


「んぁ・・はっ・・・ふとい・・・」


「っ・・・!!」
淫らな呟きに本多が息を詰める。
ストイックなイメージが強い御堂なだけに、この一言だけでも相当淫靡に聞こえる。
本多の欲望がまた硬さを増した。

「っ、そんなこというと、とまんねぇぞ、俺・・・っ」

突き入れた異物に御堂の中が慣れるまではと動かさずに要る本多が額から汗を滴らせる。
徐々に拒絶から甘美な締め付けへと動きを変えていく肉の動きだけで、動かずにいるのは忍耐が必要だというのに。

本多の葛藤を知ってか知らずか。


淫欲を滴らせた紫苑の瞳が彼を振り仰いだ。
息を荒げ、熱に色づく吐息を繰り返す紅い唇が雄を誘う。


「も、ぉ・・うごかせ・・・っ」



箍が、勢い良く弾けた。





後はもう、欲望のままに――――





「ぃ、あああっ、んぅ、あっぁっ、ああぁっ!」


部屋に響くのは、肉のぶつかる音と淫らな水音と罪深いほど甘い嬌声に、野獣のような荒い息。

何度か注ぎ込んだ白濁が、赤黒い性器と紅色の秘孔から白い内腿を伝い落ちる。

激しい動きに掻き出されたそれは結合するそこでも弾け、泡立ち、組み敷かれて善がる淫らな身体を彩った。


むせ返るような精の匂いと互いの放つ雄の香りに、際限なく欲情する。




発情した獣のごとく、二人は交わり続けた。

身に降りかかった不思議な出来事の終わりを惜しむように。






夜が明けるまでは、二頭の淫らな獣のままでいい。

















ただし、夜が、明けるまでは。








「・・・・・・・・」


暴言(飼い主に似て手が早い云々)、愚弄(主に食事)、変態行為(またたびフェラ)に対する御堂の制裁はシンプルだった。


さわやかな朝日差し込むダイニング。
御堂は焼きたてのパンとオムレツにハーブを練りこんだソーセージを前に薫り高いコーヒーを口にしている。


その正面に座った本多の目の前には皿が一つ。










朝食は溢れんばかりに盛られた・・・ドッグフードだ。




















えへ☆